正しい情報を身につけよう！みんなで確認したい「美容医療」の基礎知識

病気や怪我に対する治療ではなく、「美しくなるための」治療である「美容医療」。美しくなりたいという気持ちはみんなが持っているものなので、近年とても注目を浴びていますよね。美容整形と混同しやすいため初めての方には知らずにハードルを上げているかもしません。そこで今回は、一般的な美容医療の種類や特徴を紹介していきます。

そもそも美容医療とは

美容医療とは、認定を受けた医療機関でお医者さんが提供する「美容のために特化した医療サービス」のこと。実は、美容整形と美容医療に明確な違いはありません。美容整形は少し前に流行した言葉で、美容医療の中の美容外科に分類されるものなのです。

一方で、エステティックサロンとは違うものであることは覚えておきましょう。エステティックサロンでの施術は医師免許が不要なので、「リラクセーション」を目的とするサービスです。そもそもお医者さん以外は「治療」をサービスとして行うことが法律で禁止されているため、扱う機器もエステ用の美容機器を利用したりと工夫されています。当然医療行為の方が効果は高いのですが、金額面などからエステティックサロンもとても人気を博しています。

美容医療は美しくなるための治療なので、保険が使えそうなのですが「保険適用外」となります。基本的に保険が適用されるのは病気や怪我の治療にあたる行為にのみ限定されてしまうので、眼瞼下垂、多汗症、シミ（例外あり）などの症状を除いて原則実費精算である点も押さえておきましょう。

美容医療の種類はどんなものがある？

一般的に美容医療は、「照射」「注射（注入）」「薬剤」「メス」のいずれかを利用したものを指します。それぞれをコンパクトにご紹介します。

「照射」・・・シミやニキビ跡、脱毛など特定の悩みに対するレーザー治療、肌の内側にアプローチする超音波、電磁波や波長の異なる光などを用います。皮膚細胞の自然治癒力をベースに、皮膚のトラブルに対してとても効果的に作用してくれます。

「注射（注入）」・・・ヒアルロン酸注入、ボトックス注射、水光注射など、気になる部位に注入すると、肌のハリや肌の明るさなど1回でも高い効果が出やすい治療です。注射によっては内出血やダウンタイムがある場合もあるのでお医者さんによくお話を聞くと良いでしょう。

「薬剤」・・・痛みに弱い方におすすめなのは、薬剤を使った治療です。薬剤を肌に浸透させて肌にハリや弾力をもたらしていく手軽な治療。シミやくすみの改善に効果的で、痛みを伴わないのが大きな特徴です。また内服するタイプのお薬や塗り薬を処方してもらえることもあります。

「オペ」・・・いわゆる美容外科（美容整形）がこれにあたります。二重手術、鼻を高くする、顎を削るなど顔の形を理想通りにするには最も効果的といえるでしょう。しかし、オペ後は元の顔に戻すことがとても難しいので、しっかりとお医者さんのお話を聞きながら慎重に判断すると良いでしょう。

後悔しないために…

※画像引用：「確認してください！美容医療を受ける前にもう一度｜厚生労働省」
※画像は厚生労働省が標榜している美容医療を受ける前のチェックシートです。検討されている方は一度目を通しておきましょう。

美容整形と呼んでいた頃より、技術も機械も多様化した現在は、美容医療が身近なものになりました。一方で、商業的にサービスを提供することに傾倒してしまい、身体について責任を持たない悪質なクリニックがあることも事実です。美容医療を受ける目的はもとより、今一度しっかりと考えてキレイを目指しましょう。まずはしっかりと地に足をつけて知識をつけ、分からないことは解消するまでお医者さんに投げかけるようにしてください！